司法書士による不動産売買の登記費用のはなし

※このコラムは動画でも解説しています。


町田の司法書士佐伯知哉です。
 
 
世の中には色々なものが売っていますが、
相場というものがあります。
 
 
最近では、インターネットで簡単に調べることも出来ますし、
電化製品の最安値を調べるのもちょちょいのちょいです。
 
 
司法書士はといいますと、
昔は決まった報酬規定があって、
全国一律同じ価格だったのですが、
これも撤廃されて今は事務所ごとに報酬規程があり、
金額もまちまちです。
 
 
でも、やはりある程度の「相場」というものはあるわけで、
今回はそれをテーマにします。
 
 
まず「登記費用」の誤解を解かせて下さい。
 
 
登記費用=司法書士の報酬+実費(登録免許税等)
です。
この中で実費の部分が一番大きいのです。
普通に何十万というケースが多いです。
 
 
お客さんからすれば、
最後の残金決済(不動産引渡し)の時にひょこっと現れて、
ぺろっと何十万円も持って行くと、
「先生、おいしい仕事してまんな~」と言われたり言われなかったりします。
 
 
全部もらえたら嬉しいのですが、
これ、ほとんど実費なんです。
おいしい仕事しているわけではありませんので(笑)
 
 
さて、では実際どのくらいが登記費用の相場なのよという話しです。
多分一生のうちに1回から2回くらいしか係わることのないことなので、
一般個人では費用感はまったくないと思います。
 
 
不動産売買には、必ず登記手続きが発生します。
そんな中で売主側で負担する登記費用、
買主側で負担する登記費用があります。
先ほども書きましたが、
登記費用には登録免許税等の実費も掛かります。
この実費は不動産の規模などによって変わるので、
「相場」というものはありません。
ですので、以下は「司法書士報酬の相場」の話になります。
 
 
まず、不動産を売るときですが、
次のようなものが発生します。
 
・住所変更登記
登記簿上の住所と現住所が相違している時の現住所への変更登記
・担保抹消登記
購入時にローンを組んで金融機関の抵当権などの担保権がついている時の抹消登記
 
 
不動産を買うときは、
 
・所有権移転登記
売主から買主へ名義を移す登記
・抵当権設定登記
住宅ローンの担保のために銀行が不動産に抵当権を付ける登記
 
 
主にこんな感じです。
 
 
で、です。
じゃあぶっちゃけどのくらいの金額になるのかといいますと、
 
 
・住所変更登記 1~2万円
・担保抹消登記 1~3万円
・所有権移転登記 4~6万円
・抵当権設定登記 3~5万円
 
 
これ以外にも買主側には司法書士の立会いの日当などがかかるので、
買主としては、住宅ローンがある場合にかかる司法書士報酬は、
10~15万円程度
と考えて下さい。
 
 
もちろん、この金額より安い場合もあれば高い場合もあると思いますが、
今は事務所ごとに報酬規程があって自由化されているので、
安ければラッキー、高ければ要相談、
10~15万円ならそんなもんだと思って下さい。
 
 
ずいぶん幅があるな~と思うかもしれませんが、
不動産の数や私道などの持分がある場合など、
ケースバイケースなのでこのくらいの費用の変動はあります。
 
 
お客さんによって、これが安いと判断するか高いと判断するかはまちまちですが、
不動産という高額な財産を責任を持って扱うことや、
役所も関係する為にどうしても効率化出来ない事前準備などから、
このくらいはもらわないと、という感覚が司法書士にはあります。
適正な仕事をする為には適正な費用がかかりますのでご理解を。
 
 
売主側では、
住所変更も担保抹消もなければ費用は掛かりません。
あれば、前述の相場の司法書士報酬+実費がかかりますが、
買主側と比べるとほとんど掛かりません。
不動産の規模や担保の数にもよりますが、
フルコース(住所変更+担保抹消)でも3~5万円くらいではないでしょうか。
 
 
以上、ざっくりとですがなんとな~く、
費用感は伝わったでしょうか。
参考にしていただければ幸いです。
 

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